文学賞にはどんなものがあるの?日本と海外の文学賞の種類

読書

読書ミュージアム館長の秋月春花です♪♪

ありとあらゆるものに「○○賞」という言葉があるように、本の世界にも「文学賞」というものが存在しています。

しかし、一口に文学賞といっても一体それがどんなものなのか、日本だけでなく海外にも存在するものなのか、気になっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そこで本日は、

・そもそも文学賞とは?
・日本における文学賞
・海外における文学賞

この3点について書いていきます(文中に登場する人物名は、すべて敬称略)

先にお伝えしておくと、今回の記事は「文学賞」そのものについてざっくりと説明した内容になっています。

文学賞ごとの詳細な説明や具体的な受賞作品・受賞者に関する紹介記事ではありませんので、注意してくださいね。

そもそも文学賞とは?

そもそも文学賞とは、一体どういうものをいうのでしょうか。

文学賞とは文字通りの意味で、優れた文学作品、あるいはその作品を執筆した作家に対して贈られる賞のことです。

小説を中心とした文学賞が多いですが、小説以外のジャンルを対象とした作品に対する文学賞ももちろん存在しています。

ニュースなどを観ていると、「作家の○○が△△賞受賞!!」といったトピックが目に飛び込んでくることもありますよね。

本好きの方にとっては、誰のどんな作品が受賞するのかも楽しみの一つだと思います♪

普段本を読まないという方でも、受賞作品や受賞者がニュースで取り上げられることで「作品名や作家名だけは聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。

文学賞を受賞すると賞金や記念品がもらえる他、文学誌への掲載や単行本化が保証されるなど、作家としてはうれしい特典も付きます。

記念品の中には、金の懐中時計や万年筆などオシャレなものもあるそうで、それを聞いてしまうと一般人である私たちも思わず欲しくなっちゃいますよね(笑)

一口に文学賞といっても対象範囲は幅広く、作家としてアマチュアなのかプロなのかによっても応募できる賞が違ってきます。

文学賞の選出に携わる人物は中堅以上の作家であったり、出版関係者、評論家などが一般的ですかね。

選考委員の目に適う作品がなく、文学賞の該当者が一人も出ない、なんてケースもあるんだとか・・・。

作家にとって、キャリアを築く上でも文学賞の受賞は大切なことだとは思いますが、賞をとったらそれで終わりではないのが、文学界の厳しいところ。

むしろ受賞した後からが本当の勝負ですよね・・・常に新しい作品を創造し続けなければいけないわけですから、相当大変なんだろうな・・・。

エラそうなこと言ってしまいましたが、その文学賞には一体どんな種類があるのか、主なものについてこれから下記に綴っていきますね。

日本における文学賞

まずは、日本における文学賞から見てみましょう。

公募新人賞

公募新人賞は、主に有望な新人作家の発掘を目的としており、作家として活動はしているけれどもまだ文壇デビューしていない、アマチュアの作家を対象としています。

応募作品については、他の新人賞への応募や同人誌などでの発表も一切していないことが条件になるなど、かなり厳しい制約が課せられているものもあるんだとか。

短編や長編など長さによって分かれた賞、また、小説の中でもさらに恋愛モノ、推理モノ、冒険モノ、歴史モノ、ライトノベルなど、ジャンルごとにも賞があります。

公募新人賞の中で特に有名なものを挙げると、「小説すばる新人賞」「ポプラ社小説新人賞」「江戸川乱歩賞」「創元SF短編賞」などでしょうか。

公募新人賞の受賞によって文壇デビューを飾った作家は、作家としてのキャリアはまだ始まったばかりだけれども、その初々しさが読者からの評価につながることもあります。

逆に、ほんとに新人作家が書いたの!?と思わず叫んでしまうような貫禄ある作品もたくさんありますね(笑)

人は誰しも無限大の可能性つまり才能を秘めています。

その才能が作家という形で世の中に認めてもらえるということは、受賞した本人にとっても大きな自信になるのではないでしょうか(^^)

新人賞

作家として文壇に登場してはいるけれどもキャリアの浅い人たちを対象としており、すでに発表された作品の中から優れた作品を選出するのが新人賞です。

新人賞で特に有名なものだと、「芥川龍之介賞(通称・芥川賞)」「三島由紀夫賞(通称・三島賞)」「野間文芸新人賞」などが挙げられるでしょうか。

上記の三つは純文学の新人賞の中でも「三冠」と呼ばれており、これらを受賞することは多くの新人作家のキャリアにとって重大な意味を持つとされています。

また、これらの新人賞はテレビなどでもよく報道されるため、作家や作品の知名度がグッと上がることも特徴といってもいいかもしれません。

受賞した作家がテレビに映り、その姿が自分の好みだったからその作家の本だけは読むようになったという話を聞いたことがあります(笑)

まぁ、読書に興味を持つきっかけになるのなら、作家のビジュアルから入るというのもアリなのではないでしょうか。

中堅以上の作家に対する文学賞

すでに作家としてのキャリアを積み、知名度もある中堅以上の作家や作品に対して授与される文学賞も存在しています。

その代表的なものを挙げるならば、やはり「直木三十五賞(通称・直木賞)」ですかね。

直木賞の受賞に際しても様々なメディアが注目するので、この言葉を聞いたことのある方も多いのではないかと。

中堅以上の作家に対するその他の文学賞としては、「吉川英治文学賞」「日本推理作家協会賞」「日本SF大賞」などが挙げられるでしょうか。

ちなみに、直木賞は元々は無名や新人作家に対する賞としてスタートしたそうです。

なぜ、それが中堅以上の作家に対する賞という位置づけになったのか。

近年では作家としてすでに活躍している作家への授与が多いこと、そもそも候補者・受賞者の中で「新人」と呼べる作家が少なくなってきたことが、その理由なんですって。

文学賞一つとっても、奥深い歴史があるんですね。

地方での文学賞

出版社ではなく地方自治体や市区町村など、地方独自で主催している文学賞があります。

有名なものだと、石川県金沢市が主催する「泉鏡花文学賞」、愛媛県松山市が主催する「坊っちゃん文学賞」などでしょうか。

地方自治体や市区町村が主体であると聞くと、その土地だけでしか作家名や作品名が知られないのでは?と心配する声が聞こえてくるかもしれません。

その心配はご無用、日本全国から作品を募って選考するものもあるので、ここから全国区へと知名度が上がっていった作家もいらっしゃいます。

また、新人やベテランを問わずに応募できるものもあり、地方自治体や地域が主催する文学賞は作家にとって活躍の舞台が大きく広がる可能性を秘めているといえるでしょう。

新聞社による文学賞

全国紙であるか地方紙であるかを問わず、新聞社が主催者となる文学賞もあります。

その中でももっとも代表的なものは、読売新聞社が主催する「読売文学賞」でしょうか。

この文学賞の範囲は小説だけにとどまらず、「戯曲・シナリオ」「随筆・紀行」「評論・伝記」「詩歌俳句」「研究・翻訳」の部門ごとで分かれているそうです。

他にも、毎日新聞社による「毎日出版文化賞」も有名ですね。

こちらも、「文学・芸術部門」「人文・社会部門」「自然科学部門」「企画部門」の4つの部門に分かれています。

地方紙の場合だと、埼玉新聞社による「埼玉文学賞」、北日本新聞社による「北日本児童文学賞」などでしょうか。

全国から作品を公募するものもあれば、その地に在住・在学・在勤している人に限って応募できるものもあり、地域の文芸復興に一役買っているとのこと。

将来作家を目指されている方で、いきなり大きな文学賞に応募するのに自信がない場合は、まずはこうした地域限定の文学賞から始めてみるのも良いかもしれませんね。

本屋大賞など、その他の文学賞

その他の文学賞として、書店員や読者が中心となって選出するものもあります。

代表的なものを挙げるなら、やはり「本屋大賞」でしょうか。

書店に行ったとき、どの本がオススメかを書店員にたずねたことのある方もいらっしゃるかと思います。

書店員にオススメされた本というだけで、なんだか安心感がありませんか?(笑)

まさにその心理と同じで、日本全国の書店員によってオススメ本が選出されるため、どんな本を読んだら良いか悩んでいる方にとっては大きなヒントになります。

全国の書店員イチオシで、しかもそれが自分が普段なかなか読まないようなジャンルの本だったら、ちょっと手に取ってみようかなという気持ちにもなれますしね。

その意味で、本屋大賞は読書をする人しない人の双方にとって、もっとも馴染みやすい文学賞といえるのではないでしょうか。

海外における文学賞

日本の文学賞について見てきましたが、海外にも文学賞は存在するのでしょうか。

その疑問に対する答えは「イエス」で、海外でも日本に負けず劣らず様々な文学賞が存在しています。

ここからは、日本でもよく耳にする海外の文学賞について書いていきますね。

ノーベル文学賞

「文学賞」という言葉を聞いて誰もが真っ先に思い浮かべるのは、やはり「ノーベル文学賞」ではないでしょうか。

ダイナマイトの発明者として知られるスウェーデン出身のアルフレッド・ノーベルの遺言により、6つの部門にわたるノーベル賞が設立されました。

ノーベル文学賞はその6つの部門の中の1つであり、文学の分野でもっとも傑出した作品を創作した人物に授与されることになっています。

ノーベル賞の発祥はスウェーデンですが、賞の対象となる言語や地域は問われません。

日本からも川端康成と大江健三郎の2名がノーベル文学賞を受賞しているのは、日本人なら誰もがご存知(のはず)ですよね。

最近だと、日本生まれで外国籍を持つカズオ・イシグロも、ノーベル文学賞を受賞しています。

ピューリッツァー賞

「ピューリッツァー賞」はアメリカにおける賞で、新聞・雑誌、オンライン上の報道、文学、作曲などの功績に対して授与されます。

この言葉もニュースなどで耳にする機会が多いので、知っている方も多いのではないでしょうか。

現在のピューリッツァー賞は「ジャーナリズム」「文学戯曲」「音楽」の3分野21部門で構成されており、このうち文学に関わるのは「文学戯曲」の6部門。

「フィクション部門」「戯曲部門」「歴史部門」「伝記及び自伝部門」「詩部門」「一般ノンフィクション部門」の6つに分かれています。

日本人の場合、写真部門においてピューリッツァー賞を受賞された方がこれまでに3名いらっしゃいます。

その中の1人、沢田教一によって撮影されたベトナム戦争の写真『安全への逃避』は教科書にも必ず載っているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

今後の世界平和や人類の繁栄を考える上でも、重要な意味を持っている写真といえるでしょう。

カーネギー賞

カーネギー賞はイギリスにおける賞で、図書館協会から児童文学に対して贈られます。

イギリスで出版された英文の児童書を対象としていますが、海外の作品であっても初版から3ヶ月以内にイギリスで出版されたものであれば、審査の対象になるとのこと。

審査にあたっては、子どもたちの他、教師や親の意見も反映されています。

日本に比べると、児童文学という存在がかなり大きな立ち位置を占めていることがわかりますね。

受賞作の中には、日本語に翻訳されているものもたくさんあるようです。

読む本がなかなかなくて困っている、あるいは初めて読書に挑戦するという方は、こういった児童文学を取っかかりにしてみるのもいいかもしれません。

フランツ・カフカ賞

フランツ・カフカ賞はチェコにおける文学賞で、『変身』などで知られるプラハ出身の作家フランツ・カフカにちなんで創設された賞です。

出自や国民性、属する文化など、自らのアイデンティティにとらわれることなく紡ぎ出された作品に対し、評価がなされるとのこと。

ノーベル賞と同様に、賞の対象となる言語や地域が問われることはなく、日本からは2006年に村上春樹が受賞しています。

この当時において、アジア圏からは初の受賞者だったとか。

村上春樹は世界的にもその名を知られた作家ですし、日本人として誇るべき素晴らしい快挙ですよね!

・・・・・・本当のことを言うと、私はこの方の作品をまだ一度も読んだことがないのですけども(^^;

まとめ

文学賞とはどんなものなのか、日本と海外それぞれの文学賞について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

一口に文学賞といっても、その種類は実に多岐にわたっており、この記事だけでそのすべてを紹介することは到底できません。

受賞者や受賞作品についても、一つ一つ紹介していると膨大な量になりキリがなくなってしまうことは、ご理解いただけるかと思います(^^;

以上の理由から、当記事の冒頭でも述べた通り、今回は「文学賞」そのものについてざっくり書くにとどめました。

「なんだよ、こんなの全然物足りないじゃないか!」と感じた方もきっといらっしゃることでしょう。

期待されていた方、申し訳ございません・・・1つの文学賞をピックアップしていろいろ語るのはまた別の機会に譲ろうと思いますので、今回は大目に見ていただければと(^^;

何度も書いている通り文学賞と一口にいっても、アマチュアのみが対象だったり、すでに作家として名を成している方が応募するような賞もあったりと、その種類は幅広いです。

純文学のみならず、SFやミステリー、ライトノベルなど、各ジャンルに特化した文学賞もたくさんありますし、書店員という読者にとって一番身近な人物が選ぶ賞もあります。

ほんと、文学賞というのは数え切れないくらいに存在しているんですよ。

もちろん読者にも好みはありますから、文学賞をとったからといってその作品が自分にとって必ずしも面白いものばかりとは限りません。

しかし、なんといっても賞を受賞するくらいなのですから、少なくともそのことに見合うだけの内容であることは間違いありません。

読書したいと思いつつなかなかきっかけをつかめずにいる方や、自分で本を選ぶのに飽きてしまったという方は、ぜひ文学賞受賞作品に手を伸ばしてみてください。

あなたの目の前に新しい世界が広がっていくことが実感できますよ(^^)

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以上、読書ミュージアム館長の秋月春花がお送りしました♪

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