悪夢は童謡とともに――アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』

海外文学

読書ミュージアム館長の秋月春花です♪

本日は、古くから伝わる童謡が物語の要となるアガサ・クリスティーによる小説『そして誰もいなくなった』についてレビューしていきます。

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』(早川書房)

小説『そして誰もいなくなった』がどういった作品なのか、実際に読んだ感想など、ありのままに綴っていきますね♪

販売業者大日本印刷株式会社
運営責任者田宮 幸彦
所在地〒141-8001 東京都品川区西五反田3-5-20
電話番号0120-29-1815

 

アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』の値段と構成および概要

アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』は早川書房から日本語訳が出ています(訳・青木 久惠)

電子書籍版、文庫版があり、それぞれの値段は下記の通り(すべて税込)

物語は第一章から第十六章までで構成されており、その後エピローグで締めくくられています。

概要を簡単に述べると、ある邸に集められた10人の男女が奇妙な連続殺人事件に巻き込まれていくミステリー小説、と言ったところでしょうか。

小説『そして誰もいなくなった』の著者はアガサ・クリスティー

小説『そして誰もいなくなった』の著者は、1890年イギリス生まれの作家アガサ・クリスティー。

エルキュール・ポアロやミス・マープルなど、世界中にその名を知られる人気キャラクターの産みの親であり、「ミステリーの女王」として現代でも根強い人気を誇る作家です。

その人生は必ずしも順風満帆ではなく、正規の教育を受けることを母親から禁じられていたり、父の破産と病死、自身の離婚など、様々な紆余曲折があったようですね。

小説家としては本作『そして誰もいなくなった』の他にも、『オリエント急行の殺人』や『ABC殺人事件』、『メソポタミヤの殺人』など、数々の名作を残しています。

その多くはどれも世界的にも知名度の高いものばかり。

ドラマ化や映画化もされているので、作品名を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』の内容

アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』の内容について簡単に書きますね。

職業も年齢もバラバラな見知らぬ男女10人が邸に集められ、そこで繰り広げられる奇妙な殺人事件に巻き込まれていく物語です。

世界中のミステリー作品の中でももっとも販売された本だそうで、「ミステリーの女王」といわれるアガサ・クリスティーの代名詞的作品であるといえるでしょう。

登場人物

アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』は、下記の10人の人物が主体となって物語が進んでいきます。

・ローレンス・ウォーグレイブ:著名な元判事。
・ヴェラ・クレイソーン:教師を務める若い娘。
・フィリップ・ロンバード:元陸軍大尉。
・エミリー・ブレント:篤い信仰をもった老婦人。
・ジョン・マカーサー:退役した老将軍。
・エドワード・アームストロング:医師。
・アンソニー・マーストン:遊び好きな青年。
・ウィリアム・ブロア:元警部。
・トマス・ロジャース:オーエンに雇われたという召使い。
・エセル・ロジャース:トマスの妻。オーエンに雇われた召使い兼料理人。

10人それぞれにエピソードがあり、過去が徐々に明らかになっていきます。

その過去が物語とどう関係してくるのか、そこにも注目ですね。

他には、下記のような人物がいます。

・オーエン夫妻:10人を招待した人物とされるが、誰もその姿を見ていない。
・フレッド・ナラカット:10人を島へと運んだ人物。
・トマス・レッグ:ロンドン警視庁副警視総監。

主に登場するのはこれらの人物でしょうか。

一見すると登場人物が多いように感じるかもしれないけれど、最初に挙げた10人の動向に注意しておけば、意外とシンプルに読めるかもしれません。

あらすじ

アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』のあらすじについて簡潔に書いてみますね。

ある島に建つ邸に集められた、年齢も職業も異なる男女10人。

ほぼ全員が他人同士でありながら、「オーエン」と名乗る人物から邸に招待されたという点では共通していました。

招待主が姿を見せないことに不安を感じながらも、晩餐の席につく10人。

そのとき突如として、10人それぞれが過去に犯した罪を暴く不気味な音声が鳴り響き、騒然となります。

混乱の最中、招待客のうちの1人が毒殺されたことを機に、1人また1人と姿を消してゆくことに・・・。

古い童謡に沿って次々と展開される、謎の連続殺人事件。

そして誰もいなくなった生存者。

果たして、事件の真相やいかに――。

アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』の感想

アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』を読んだ感想について書きますね。

最初にお伝えしておくと、実は私、もともとそんなにミステリーを読む人間ではなく、どちらかというと今まで敬遠していました。

ミステリーっていうとどうしても殺人事件とかがつきものだし、少なくとも楽しい気持ちで読めるものではないので、なんとなく食わず嫌いしてたというのが理由です。

でも不思議なことに私が今まで出会ってきた本好きさんたちの中たちはミステリー好きが多くて、その魅力をいろいろと吹き込まれてはいたんです(笑)

いつか読みたいなとは思いつつ、それでも他に読みたい本がいろいろありすぎて、結局なかなかミステリーには手を出せずじまいでした(^^;

しかし、私が運営しているのは読書ブログ――そうである以上、本の食わず嫌いは良くないと思い、ついにミステリーの世界にも足を踏み入れてみることを決意。

そこで手に取ったのが本作『そして誰もいなくなった』です。

私もタイトルだけはいろんなところで耳にしたことがあるものの、実際に読むのは今回が初めて。

自分に合うジャンルなのかなと半ばビクビクしながら読み始めたのですが、これがビックリ、めちゃくちゃ面白くてページを繰る手が止まらなかったです!

メインの登場人物が10人いるので人間関係とか複雑になるのかなと思っていたらそんなこともなくて、物語もさくさく進むので非常に読みやすかったですね。

私が衝撃を受けたのは、古い童謡に唄われるストーリー通りに殺人が進行していくというところ。

童謡に合わせて1人ずつ殺されていく・・・考えただけでも戦慄が走りますよね(>_<)

本作のタイトルが『そして誰もいなくなった』とは、実によく考えられているなと思います。

犯人が誰なのか一切わからないという恐怖・・・島には10人しかいないはずなのに、誰が、どうやって手を下しているのか。

互いが互いに腹を探り合い、誰かを信じたくてももはや誰も信じられない――登場人物たちの心理戦にハラハラしっぱなしでした。

こんな物語を考え出せる著者の想像力に感服です(^^;

しかし、なぜこの10人が殺されることになったのか――その理由はそれぞれの人物の過去と関係があるわけですが、これには非常に考えさせられました。

人間誰しも他人に知られたくない過去や傷口はあるわけで、その出来事に対してどう向き合って生きていくかが大切なんだと思います。

あんまり書くとネタバレになりそうなので、詳しくは本作を読んでいただければと。

ミステリー好きな方の話では、誰が犯人なのかを推理しながら読むのが面白いとのことですが、その感覚がなんとなく私にもわかったかも。

私も犯人を推理しながら読み進めていたのですが、いやもうほんとに、私の想像のすべてを見事に裏切ってくれる結末でした(笑)

私にとって、本作は他のミステリー作品も本格的に挑戦しようかなと思わせてくれる一冊です。

そんな本と出会えたことに感謝!

アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』の口コミ

本の販売サイトに、アガサ・クリスティーの小説『そして誰もいなくなった』に関する口コミが載っていましたので、良い口コミと悪い口コミについて私なりにまとめてみました。

詳しい口コミ内容については、こちらの販売サイトをご参照ください♪

良い口コミ

まずは良い口コミから。

・だんだん追い詰められていく登場人物の心理描写が圧巻。
・登場人物の特徴がきちんと一人ひとり描き分けられていて、物語が理解しやすい。
・今の時代に読んでも面白いと感じる。さすがアガサ・クリスティー。
・本作をきっかけにして翻訳ミステリーの面白さに目覚めた。
・ミステリーの主要な要素がぎゅっと凝縮された素晴らしい一冊。

悪い口コミ

では次に、悪い口コミについて見てみましょう。

・登場人物の名前を覚えるのに苦労した。途中で混乱してしまった。
・現代のいろんなミステリーを読んでしまうと、ちょっと物足りない感じがするかも。
・書かれた時代そのものが古いので、設定も少し古くさいのが残念。
・面白かったけど、謎解きとしては楽しめなかった。
・素晴らしい作品には違いないけど、誰にも救いがなくて好きになれなかった。

まとめ

古くから伝わる童謡が物語の要となるアガサ・クリスティーによる小説『そして誰もいなくなった』について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。

「ミステリーの女王」が書いた作品というだけあって物語が非常にわかりやすく、ミステリー初心者の私にとっても読みやすい本でした。

童謡に合わせて殺人が進行していく。

そう考えただけでも恐ろしいのに、登場人物たちが腹の探り合いをして、もはや誰のことも信用できない・・・もうこうなったら発狂してもおかしくないですよね(^^;

自分の過去との向き合い方や、心理的に追い詰められた人間がどんな行動をとるのかなど、なかなかに考えさせられるものがありました。

読者側も犯人を推理しながら読めるという意味でも、ミステリーにハマる人が多いというのも納得です。

口コミを眺めていても、本作が世紀を超えて多くのミステリーファンに親しまれている理由が見えてきます。

悪い口コミの中で私が気になったのは、「登場人物の名前で混乱した」という文章でした。

これには私も同感で、実は途中でページを行ったり来たりした場面も(^^;

しかしまぁ、登場人物で混乱するのは海外小説ではよくある話なので、これはもう海外作品を読む上では宿命だと思っておいたほうがいいでしょう。

作品自体は本当によくできていて、この殺人事件の全貌がついに明かされるラストは、もう本当に衝撃以外の何ものでもなかったです。

私のようなミステリー初心者でも面白く読めますし、あなたも本作をきっかけにして他のミステリー作品にも目覚めるかもしれません。

気になった方は、ぜひ本作を手にとってみてくださいね(^^)

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以上、読書ミュージアム館長の秋月春花がお送りしました♪

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