イギリス文学:『ライラの冒険』シリーズ三部作でファンタジー界へ

イギリス文学

読書ミュージアム館長の秋月春花です♪

本日は、ファンタジー三部作『ライラの冒険』シリーズについてレビューしていきます。

フィリップ・プルマン『ライラの冒険Ⅰ 黄金の羅針盤<上>』(新潮社)

『ライラの冒険』シリーズがどういった小説なのか、実際に読んだ感想など、ありのままに綴っていきたいと思います♪

販売業者大日本印刷株式会社
運営責任者田宮 幸彦
所在地〒141-8001 東京都品川区西五反田3-5-20
電話番号0120-29-1815

 

『ライラの冒険』シリーズの値段と構成および概要

『ライラの冒険』シリーズは新潮社より日本語訳が出ています。(訳・大久保 寛)

物語は全三部作でそれぞれ<上><下>の2冊に分けて構成されており、金額は下記の通りです(すべて税込)

ライラの冒険Ⅰ 『黄金の羅針盤』
<上>文庫版:781円
<下>文庫版:781円
ライラの冒険Ⅱ 『神秘の短剣』
<上>文庫版:737円
<下>文庫版:693円
ライラの冒険Ⅲ 『琥珀の望遠鏡』
<上>文庫版:935円
<下>文庫版:935円

お転婆な少女ライラが異世界で出会った少年ウィルとともに複数の世界を往き来する冒険ファンタジーです。

全巻セットは、1,400円(税込)で購入できます。

一冊ずつ買うよりもダンゼンお得なので、一気読みしたい方はぜひ♪♪

『ライラの冒険』シリーズ全巻セットの購入はこちら。

『ライラの冒険』シリーズの作者について

『ライラの冒険』シリーズの作者はフィリップ・プルマンで、1946年イギリス生まれの児童文学作家・ファンタジー作家です。

オックスフォード大学を卒業後は、オックスフォードの公立中学校やウエストミンスター大学などで英文学講師を務めつつ、執筆活動を行っています。

本作『ライラの冒険』シリーズでカーネギー賞、ガーディアン賞、ウィットブレッド賞(現在は「コスタ賞」と改称)など、児童文学界における数々の権威ある賞を受賞しています。

本作の他、『サリー・ロックハートの冒険』シリーズ、『時計はとまらない』、『花火師リーラと火の魔王』などの作品があります。

『ライラの冒険』シリーズの内容

『ライラの冒険』シリーズは三部作から成り、その内容は複数の世界にまたがる壮大なファンタジーになっています。

ファンタジー作品ならではの小道具や種族など、心ときめかせてくれる要素が物語のあちこちにちりばめられています。

登場人物

ここで、『ライラの冒険』シリーズの登場人物について簡単に説明しておきましょう。

まずはライラと、ライラを取り巻く人物について。

・ライラ:ジョーダン学寮に住む11歳のお転婆少女。嘘をつくのが得意。
・パンタライモン:ライラの守護精霊。
・ウィル・パリー:ライラとともに行動するようになる12歳の少年。
・アスリエル卿:ライラのおじと名乗る探検家。オーソリティの打倒を目指す。
・コールター夫人:献身評議会を指揮するミステリアスな美女。冷酷残忍。

他にもいろいろ出てきます。

・リー・スコーズビー:気球乗りの男。
・イオレク・バーニソン:スバールバルを追放されたシロクマ。優れた戦士。
・セラフィナ・ペカーラ:エナラ湖地区の魔女一族の女王。

全三部作ということもあり、ここに書き切れないほどのたくさんの人物が出てきます。

ファンタジーらしく、人間以外の種族も多数出てきます。

あらすじ

『ライラの冒険』シリーズのあらすじについて簡潔に書いてみます。

ネタバレが嫌な方は読み飛ばしてくださいね。

ライラは、両親を事故で亡くした11歳の女の子――活発で嘘が得意な彼女は、オックスフォード大学のジョーダン学寮で学者たちに囲まれて育ちました。

そんなある日、彼女の周囲で子どもが連れ去られるという謎の事件が発生します。

子どもたちは北極へと連れ去られ、そこで何らかの実験が行われているようでした。

ライラの親友ロジャー、そしてまたライラのおじであるアスリエル卿も、姿を消してしまいます。

そんな時、ライラの前に現れる、謎の美女コールター夫人。

コールター夫人の元に引き取られることになったライラは、世界に六つしかないという黄金の羅針盤――真理計(アレシオメーター)を学寮長から受け取ります。

子どもたちを助けるため、ライラと彼女のダイモン(守護精霊)はコールター夫人の元を逃げ出し、船上生活者ジプシャンに同行します。

その途上で、ライラはジプシャンの統領ジョン・ファーから出生の秘密を明かされます。

おじだと思っていたアスリエル卿が実父であること、そしてコールター夫人が実母であることを。

途中、気球乗りの男リー・スコーズビーや、イオレク・バーニソンという名のシロクマ、空飛ぶ魔女をも味方につけ、子どもたちが囚われの身となっているボルバンガーへと向かいます。

辿り着いた先でライラが目にしたのは世にも恐ろしい光景――子どもたちと切り離されたダイモンの姿でした。

無事に子どもたちを救出したライラは、北のスバールバルを目指して進みます。

イオレク・バーニソンとクマの王との死闘の後、アスリエル卿との再会を果たしたライラ。

アスリエル卿は最後の実験と称し、ロジャーを利用してオーロラの中に別世界を開きます。

アスリエル卿を追い、オーロラの中に現れた世界に渡ったライラとパンタライモンは、チッタガーゼという街で、自分と同じように別の世界から来たという少年ウィルに出会い、行動をともにするようになります。

ウィルの世界とチッタガーゼとを行き来するうちに不思議な短剣の存在を知った二人。

「神秘の短剣」は、どこでも空中に窓を切り開き、別の世界に行くことができるというものでした。

ウィルは「神秘の短剣」の守り手となり、盗まれてしまった真理計を取り戻します。

しかし、この短剣を狙っている者は多く、コールター夫人もその一人でした。

ライラ救出に向かったリー・スコーズビーは途中で教会の襲撃に遭い死亡します。

スタニスラウス・グラマンと面会したウィルは、短剣の守り手としてアスリエル卿に会わねばならないことを告げられます。

ライラの元への急いだウィルでしたが、そこに彼女の姿はありませんでした。

ライラが連れ去られたことを知ったウィルは、二人の天使を伴って探しに行きます。

人里離れた山中でコールター夫人によって薬で眠らされ、監禁されているライラを発見したウィルは、短剣を使ってライラ救出を試みるも、コールター夫人の魅力の前に手元を狂わせ短剣を折ってしまいます。

そこに迫り来るアスリエル卿の軍隊――辛くもその場を逃れたライラとウィルは、黄金の羅針盤を便りに旅を続けていきます。

やがて「死者の国」へと向かうことになった二人。

そこにいる幽霊たちを解放した後、ライラとウィルはアスリエル卿と「天上の王国」との戦いに身を投じていきます。

コールター夫人とアスリエル卿はライラへの愛情を隠しつつも、オーソリティ摂政の天使メタトロンともども最期は奈落の底へと堕ちていきました。

闘いを終えて、ライラとウィルは愛に包まれて束の間の穏やかな日々を過ごします。

しかし、本来の世界を離れては長く生きられないことを悟り、二人は自分のいるべき世界へと帰っていくのでした。

『ライラの冒険』シリーズを読んだ感想

私はファンタジー作品が元々すごく好きなこともあり、本作も喜び勇んで手に取ったことを覚えています。

読み始めは面白いなと感じていたのですが、児童向けにしては残酷な描写が多いのと、『神秘の短剣』から登場人物がグッと増えたことで途中から頭が混乱してしまいました・・・。

複数の世界を往き来するため、今どこにいるのか、どの人物がどの世界の人間なのかを理解するのがけっこう大変な印象でした。

ライラはヒロインらしからぬ(?)お転婆でがさつな女の子なので、そういう意味では斬新で面白いのかなと思います。

私が抱くファンタジーのイメージは、異世界を舞台にして魔法を使ったり動物が喋ったりとかで、ドキドキワクワクしながら読めるものという印象でした。

本作でももちろんファンタジーならではの要素はたくさんありますし、ドキドキワクワクもするのですが、どうも私には相性が良くなかったみたいです・・・。

『ライラの冒険』シリーズの口コミ

読書レビューサイトに『ライラの冒険』シリーズに関する口コミが載っていましたので、良い口コミと悪い口コミについて私なりにまとめてみました。

詳しい口コミ内容については、こちらの読書レビューサイトをご参照ください♪

良い口コミ

まずは良い口コミから。

・児童文学の枠を超えた物語の重厚さに目を見張る。
・ストーリーが今までのファンタジーものにはなかった感じで斬新。
・ライラやウィルを取り巻く世界や宿命など壮大なスケールに大満足。
・児童向けとは思えないような展開で、けっこう深い内容。
・様々な謎が解けたので、個人的には綺麗に終わったと思う。
・少年と少女が一人の大人へと成長してゆく物語としても読み応えがある。

悪い口コミ

では次に、悪い口コミについて見てみましょう。

・面白いとは思うが、話がややこしくてついていけなかった。
・ライラが小生意気で好きになれない。
・世界観と登場人物は良い感じだが、物語の方向性がわからなくて冷めてしまった。
・スケールが壮大すぎるのと、登場人物が多すぎて途中でよくわからなくなった。
・ファンタジーよりかは、SFと言うべき。
・内容が散らかっていて、いろいろ惜しい。

まとめ

イギリス文学『ライラの冒険』シリーズについて書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。

三部作のファンタジーということもあって物語のスケールは壮大かつ複雑であり、児童文学とされてはいるものの、一読しただけで内容を全部理解するのはかなり難しいのではないかと思います。

口コミを見ていると、やはり「物語が壮大すぎる」、「話についていけない」といったようなコメントが目立ちます。

私自身も第三作まで読み進めてみましたが確かに物語は複数の世界が絡み合っていることでかなり複雑ですし、登場人物も途中から一気に増えるので、混乱してしまうのも無理ないなぁと思いました。

また、本作はファンタジー作品でありながらキリスト教の概念をモチーフにしており、キリスト教と馴染みがない人にとっては「?」と感じる内容もあるかもしれません(私も含めて)

以上の理由から本作に対する私の理解がそもそも追いついておらず、正直なところ本作を「面白い」と言って勧められるかどうかは微妙なところです(^^;

同じファンタジー作品である『ハリー・ポッター』や『指輪物語』のような世界観を期待していると良くも悪くも裏切られるので、先入観に捉われずに読むことができる方にとっては非常に楽しい物語なのではないでしょうか。

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以上、読書ミュージアム館長の秋月春花がお送りしました♪

 

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