正体は意外な人物!?小説『ハリー・ポッターと謎のプリンス』

イギリス文学

読書ミュージアム館長の秋月春花です♪

本日は、意外な人物の意外な正体が明らかになる小説『ハリー・ポッターと謎のプリンス』についてレビューしていきます(※ネタバレはありません!)

J・K・ローリング『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(静山社)

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』がどういった作品なのか、実際に読んだ感想など、ありのままに綴っていきますね♪

販売業者アマゾンジャパン合同会社
運営責任者ジャスパー・チャン
所在地〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-8-1
電話番号0120-899-543

 

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の値段と構成および概要

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は静山社から日本語訳が出ています(訳・松岡 佑子)

ハードカバー版の他、お手頃な文庫版も出ており、それぞれの値段は下記の通り(すべて税込)

物語の構成については、下記のように分けられています(文庫版を参考)

6-Ⅰの構成はこちら。

第1章 むこうの大臣
第2章 スピナーズ・エンド
第3章 意志と意思
第4章 ホラス・スラグホーン
第5章 ヌラーがべっとり
第6章 ドラコ・マルフォイの回り道
第7章 ナメクジ・クラブ
第8章 勝ち誇るスネイプ
第9章 謎のプリンス

6-Ⅱの構成はこちら。

第10章 ゴーントの家
第11章 ハーマイオニーの配慮
第12章 シルバーとオパール
第13章 リドルの館
第14章 フェリックス・フェリシス
第15章 敗れぬ誓い
第16章 冷え冷えとしたクリスマス
第17章 ナメクジのろのろの記憶
第18章 たまげた誕生日
第19章 しもべ妖精の尾行

6-Ⅲの構成はこちら。

第20章 ヴォルデモート卿の頼み
第21章 不可知の部屋
第22章 埋葬のあと
第23章 ホークラックス
第24章 セクタムセンプラ
第25章 盗聴された予見者
第26章 洞窟
第27章 稲妻に打たれた塔
第28章 プリンスの逃亡
第29章 不死鳥の嘆き
第30章 白い墓
ハリー・ポッターの世界 C・Wニコル

相当な長編に仕上がっていることが予想されますね。

概要を簡単に述べると、ホグワーツ魔法魔術学校6年生となったハリーが宿敵ヴォルデモートの過去を探り、その力の秘密に迫る物語といったところでしょうか。

本作は『ハリー・ポッター』シリーズの第六作目に当たる作品です。

全巻セットも販売されていまして、その値段はハードカバー版で税込23,210円、文庫版は税込14,234円!

一冊ずつなんて面倒で買っていられない!という方は、ぜひ全巻セットを買っちゃいましょう♪♪

値段もかなりお得ですよ♪♪

『ハリー・ポッター』シリーズ全巻セット(ハードカバー版)の購入はこちら。

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『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の内容

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の内容について簡単に書きますね。

ホグワーツ魔法魔術学校6年生となったハリーがダンブルドアとともにヴォルデモートの過去を探り、その力を支えている秘密に迫る内容を描いています。

前作までの内容をご覧になりたい方は、下記からチェック♪

登場人物

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の登場人物は、お馴染みの3人――ハリー、ロン、ハーマイオニーを主軸として物語が進んでいきます。

本作では感情のもつれからロンとハーマイオニーが対立する場面があり、2人の友情に危機が訪れます。

果たして2人の関係は修復できるのか・・・その部分にも注目ですね。

生徒として主に登場するのは、下記の2人でしょうか。

・ドラコ・マルフォイ:スリザリンの男子生徒。ハリーのライバル。
・ラベンダー・ブラウン:ハリーと同学年で、グリフィンドールの女子生徒。

ドラコ・マルフォイは第一作目から登場しているお馴染みの嫌味なヤツですが、本作では「ある任務」を抱えながら行動することになり、その動向はハリーたちにも関係していきます。

ラベンダー・ブラウンはキーパーソンと言うほどではないものの、ロンとハーマイオニーの関係に重大な影響を及ぼすという点では、ある意味見逃せない人物と言えるでしょう。

ホグワーツ魔法魔術学校の教師陣も引き続き健在!

・アルバス・ダンブルドア:ホグワーツ魔法魔術学校の校長。
・ミネルバ・マクゴナガル:ホグワーツ魔法魔術学校の副校長。
・ルビウス・ハグリッド:ホグワーツ魔法魔術学校の森番を務める大男。
・セブルス・スネイプ:「闇の魔術に対する防衛術」の先生。
・ホラス・スラグホーン:「魔法薬学」の先生。

本作で教師として赴任することになるホラス・スラグホーンはヴォルデモートの過去を探る上で重大な秘密を握っており、本作のキーパーソンと言えるでしょう。

また、第一作の初登場時から「魔法薬学」を教えていたセブルス・スネイプが本作では「闇の魔術に対する防衛術」を受け持つことになります。

第一作からの読者の方はご存知かと思いますが、セブルス・スネイプは実に謎多き人物で、敵か味方か読めない部分も多いです。

ダンブルドア側かヴォルデモート側か・・・最終的に彼がどちら側の人間なのか、推理しながら読み進めてみるのも楽しいかも!?

もちろん、生徒も教師もまだまだ登場しますよ!

本作ではヴォルデモートの過去や彼にまつわる秘密がいろいろ明らかになり、いよいよ物語もクライマックスへ向けて動き出します。

登場人物たちの関係もより複雑になり、ますます目が離せなくなりそうですね(^^)

あらすじ

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のあらすじについて簡潔に書いてみますね。

ホグワーツ魔法魔術学校の6年生になったハリー・ポッター。

新学期を迎え、ハリーはダンブルドアのもとで「個人教授」を受けることになります。

それはヴォルデモートの過去と彼の力を支える「分霊箱」の秘密に迫るもので、来たるべき対決の日に備えてのことでした。

ダンブルドアとともに「分霊箱」探しの旅を続けるハリー。

そんな中、またしてもハリーを襲う悲劇が・・・。

哀しみに暮れる中、ハリーが見せた決意とは。

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を読んだ感想

ここからは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』を読んだ感想について書きますね。

本作には見どころがたくさんあります!

ハリーとダンブルドアとの「個人授業」、ロンとハーマイオニーとの関係、「謎のプリンス」の正体・・・。

いろいろありますが、やはりハリーとダンブルドアとの「個人授業」は最終巻でのハリーの動向に関係する話でもあり、欠かすことのできない場面と言えるでしょう。

正直なところ、私はこの場面を一度読んだだけではなかなか理解できなかったです。

かなり難しかったですね・・・本当にこれが児童文学なのかと言いたくなるくらい(^^;

そもそもがファンタジーの世界なので、なかなか私たちにはリアルとして感じられないことも一因かとは思いますが、そこまでの物語を構想できる作者の筆力はさすがだなと思います。

ロンとハーマイオニーとの関係については非常にやきもきさせられました。

まぁ、思春期を迎えた子たちですからいろいろと複雑な感情があるのはわかりますが、それにしたってロンのやり方はあまりにも幼稚だなぁと(^^;

そう思うとハーマイオニーは本当に大人ですね。

そしてどんなに辛い時でも、勉学への努力を決して怠らない。

ハーマイオニーのその姿にハリーも感服する場面がありますが、本当に強い子だなぁと思います。

全シリーズを通して言えることですが、ハリーの活躍はハーマイオニーの存在があってこそ光るんですよね。

その意味では、ハーマイオニーは影の主役と言ってもいいかもしれません。

さて、本作のタイトルにもなっている「謎のプリンス」。

ここでは「謎のプリンス」がそもそも何なのかということについて少しだけ説明しておきましょう。

「魔法薬学」の授業を受けるにあたりハリーが借りた教科書には、あちこちに書き込みや独自の調合が書き加えられていました。

そして教科書に書かれていた名前が、「半純血のプリンス」というものだったのです。

この謎めいた名前の正体が誰なのか――それは本作を読み進めていただく中で判明します。

その正体を知ったら、驚くこと間違いなしですね

とっても意外な人物ですから(^^)

もう一つ本作の見どころは、衝撃のラストです。

前作までにも登場人物が少しずつ亡くなっていますが、残念ながら本作でも死者が出てしまいます・・・。

そしてそれはまたしてもハリーにとって大切な人物の死なんですよね。

なんだかハリーが本当にかわいそうで・・・次でラストを迎える『ハリー・ポッター』シリーズですが、せめて最後はハッピーエンドであってほしいなと願うばかりです。

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の評価

Amazonのサイトに『ハリー・ポッターと謎のプリンス』に関する評価が載っていましたので、良い評価と悪い評価について私なりにまとめてみました。

詳しい評価内容については、Amazonのサイトをご参照ください♪

良い評価

まずは良い評価から。

・今までで一番リアルに登場人物たちが生き生きしているのがイメージできた。
・主人公の成長に合わせて読者も成長しているように感じるのが良い。
・最終巻につなげるための準備段階という位置付けで読めば楽しめると思う。
・登場人物が減ってゆく寂しさと主人公たちの成長していく姿が物語を引き立たせる。
・映画では表現されていない細かい描写も多く、読み応えがある。

悪い評価

では次に、悪い評価について見てみましょう。

・話の内容自体は面白いのに、翻訳がやはり良くない。
・明かされる謎もありつつ残っている謎もたくさんあるので本当にまとまるのか不安。
・登場人物の魅力が巻を増すごとに無くなってきているのは致命的だと思う。
・物語がここまで暗くなるとは予想もしていなかった。
・話が長すぎて疲れる。小説よりかは映画で観た方が良い。

まとめ

意外な人物の意外な正体が判明する小説『ハリー・ポッターと謎のプリンス』について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。

本作は『ハリー・ポッター』シリーズの第六作目にあたります。

第六作目はいよいよストーリーも大詰めに入って深刻さを増してきましたが、それでも小説も映画も大ヒットしたんですから、いかにシリーズが人気があるかを物語っていますね。

悪い口コミを見ていると、「長い」「暗い」といった文章が目立ちます。

これは私も同感(^^:

まぁでもここまで来ると、もうあとはなんとかして最後まで読み切ろう!という意地ですね(笑)

一方で良い口コミの中にも様々な意見があり、登場人物たちの成長を喜ぶものや「謎のプリンス」への言及、重要人物の死を嘆くものが多かったです。

ハリーたちも今や16歳ですし、きちんと自分の頭で考え、自分の意思で運命に立ち向かっていく描写は、人間的成長を感じずにはいられません。

とはいえ、やはりまだまだ多感な時代ですから、些細な感情のもつれから相手を傷つけてしまったり傷ついたりと、心理描写もよりリアルになっています。

「謎のプリンス」の正体は、ここでは意外な人物としか言いようがありません。

ついつい詳細を書きたくなってしまうんですけど、それをやってしまうと面白味が半減するので・・・書かない努力というのもなかなかに骨が折れますね(笑)

重要人物の死については、ただただ衝撃でした。

本当にもう、まさかあの人が!?と思うような結末です(^^;

まぁこれも次につなげていくために必要な展開なんだとは理解しつつ、やはり登場人物が死ぬのを見るのは辛いし、心が痛くなりますね・・・。

次巻ではもっと壮絶な展開になりそうな予感はありますが、どうか登場人物たちが不幸で終わるようなことはしないでほしいなと願わずにはいられません。

ヴォルデモートの過去と強さの秘密に迫る『ハリー・ポッター』シリーズ第六作、興味のある方はぜひ手にとってみてくださいね(^^)

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以上、読書ミュージアム館長の秋月春花がお送りしました♪

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