読書ノートを作ってみよう!読書ノートに書くこととメリット・デメリット

読書

読書ミュージアム館長の秋月春花です♪♪

あなたは本を一冊読み終えたとき、読書ノートを書いていますか?

単に自分の読んだ本を記録するためだけではなく、内容を要約したり自分なりの考えを整理するために読書ノートを活用する人が増えてきました。

そこで本日は、

・そもそも読書ノートとは?
・読書ノートに書くこと
・読書ノートのメリットとデメリット

この3点について書いていきます。

そもそも読書ノートとは?

まず、読書ノートとはそもそも何なのか――そこから説明しますね。

本を読み終えたとき、何らかの形で読了日や本の情報について記録を残している方も多いかと思います。

スマホのメモ機能やアプリ、手持ちのカレンダーにササッと記載したりなど、やり方は人によって様々ですよね。

スマホアプリだと、裏表紙のISBNコードを読み取るだけで本の情報を保存できるなど便利な機能もあるので、何かと忙しい現代人にとっては手軽に読書記録を残せるのがメリットと言えそうです。

しかし、単に読了本を記録しただけで終わってしまうと、よほど心に残る本でもない限り、いざその本の内容を人に話すとなるとなかなか内容が思い出せなかったりしますよね。

そんなとき、大活躍してくれるのが読書ノート!

「読む」行為によって頭の中にインプットした本の内容を、「書く」行為によってアウトプットすることで整理し、自分なりの考えをまとめることに役立ちます。

また、読書ノートに記録することは自分が読んだ本の内容を確かな知識として定着させることでもあり、より豊かな人生を生きていくきっかけになると私は考えています。

読書ノートに書くこと

読書ノートについて説明したところで、恐らくこんな意見も出てくるでしょう。

「そんなこと言ったって読書ノートなんて作ったことがないし、何を書けばいいのかわからない・・・」

ご安心ください、私も最初はそう思っていましたから(^^)

そもそも読書ノートの作り方って本当に十人十色で、「こう書くべき」といった正解はないんです。

文字だけのものもあれば、イラストやマーカーを駆使したもの、漫画のように吹き出しやコマ割を使って書かれた読書ノートもあり、様々な個性があって面白いですよ(^^)

それでも、自由度が高いものだからこそ何を書いたらいいかわからない、という方もいらっしゃるでしょう。

そんなあなたのために、以下に読書ノートに最低限これだけは記載したほうがいいと思うことを私なりに考えてみたので、参考にしてみてくださいね(^^)

本についての基本情報

まず、本についての基本情報は絶対外せません。

・本のタイトル(巻数やサブタイトルもあれば書く)
・著者名(海外作品の場合は、原作者名および訳者名)
・出版社名
・出版年(初版年が載っている場合は初版年も)
・読み始めと読み終わりの日付

これらを書かないことには自分がどんな本を読んだのかわからなくなってしまうので、せめてこの5つの基本情報だけは押さえておきたいところですね。

一つの作品で複数巻にまたがるものや、シリーズものだけどタイトルが各巻で異なるときは、それも一緒に書いておくことをオススメします。

たとえば、『ハリー・ポッター』シリーズは『ハリー・ポッターと賢者の石』、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』といったように各巻ごとにタイトルが違うので、きちんとその通りに記載します。

本の奥付を見れば、5つの基本情報のうち「読み始めと読み終わりの日付」を除いた4つの情報が載っているので、ここを参考にしながら書くのがよいかと。

読み始めと読み終わりの日付は当然あなた自身にしかわからないので、自分で書いてくださいね(^^)

ここで気を付けるべきは、出版社名です。

奥付をよく見てみると、「発行所」やら「印刷所」やら「製本所」やら書いてあって、しかも企業名がそれぞれ違っていることもあるので、どれを書いたらいいか戸惑ってしまいますよね(^^;

この場合、「発行所」と書かれているのが出版社にあたるので、ここに載っている企業名を書けば大丈夫です。

せっかくなので、「印刷所」と「製本所」についても簡単に説明しておきますね。

前者は印刷会社のことで書籍のデータをもとに紙に印刷をしており、後者は製本会社のことで、印刷された紙の束を一冊の本に製本する作業(折丁・丁合・断裁・製本など)を行っています。

企業名がたくさんあってややこしいですが、本の表紙や背表紙にもどこの出版社か書いてあることが多いので、慣れないうちはそれを参考にするのも一つの手ですね。

本の内容

本の基本情報が書けたら、次はその本の内容についていくつか書き残しておきます。

・その本を読んだ目的
・あらすじの要約
・心に残った言葉やセリフの抜き出し
・本を読んで自分なりに考えたこと、感じたこと、学んだことなど

まず、本を読んだ目的については書いておいたほうがいいでしょう。

目的というとちょっと堅苦しいような気もしますが、そのタイミングでその本を選んだのには何か理由があるはずです。

「タイトルがパッと目に入って面白そうだったから興味が失せないうちに」とか、慣れないうちはこういったスタートからでもかまいません。

そこから「なぜ面白そうと感じたか」などと掘り下げていくこともできますので。

本を読んだ目的を書くことがどうして大事なのかというと、目的が明確になることで自分が何に興味を持っているかを知ることができ、自分に必要な本の取捨選択が可能になるからです。

世の中には数え切れないほどの本が溢れており、生涯のうちに世の中のすべての本を読むことは残念ながら不可能です(^^;

そんなとき、読む目的が明確になっていれば本を探しやすくなりますし、より価値的な本に出会う可能性も高くなりますよね。

あらすじの要約については、自分でまとめるのに苦にならない程度でかまいません。

ダラダラ書くとそれだけで時間もかかってしまいますし、ここに時間をかけすぎると読書ノートを書くのがだんだん嫌になってきてしまうので(^^;

むしろ心に残った言葉や、小説なら登場人物のセリフで気になった部分を抜き出すなど、そちらの方が大事ですね。

抜き出すということは本の該当箇所に何か目印をつけておく必要がありますが、いちいち読む手を止めては書き出していると大変なので、読書中にマーカーを引く、ページの端を折り曲げる、付箋を貼るなどが良いかと思います。

マーカーや線を引くのが一番手っ取り早いものの、やはり本を汚したくないという方もいらっしゃるので、その場合は付箋を貼っておきましょう。

こうして目印をつけておけば、読了後、読書ノートを書く際にも必要なところからだけ抜き出せば良いので、少し作業がラクになるかと。

最後に、読書ノートを書く上でもっとも大切なのが、その本を読んで自分が何を感じ、何を考え、学んだかということです。

本からあらかじめ抜き出しておいた言葉やセリフに対してでもいいですし、本全体に関するものでもかまいません。

自分の頭で考え、自分なりに出した答えをしっかりアウトプットすることがとっても重要です。

慣れないうちは大変かもしれないけれど、書いているうちにだんだん頭が整理されてきますので、それこそ人に本をオススメしたいときにもどう伝えればよいか自分なりの説明ができるようになってきます。

自分の考えを言葉にする――日本人はこれがニガテな人が多いですよね(^^;

こうやってブログを書いている私自身も、人前で自分の考えを話すのは実はすごくニガテです(苦笑)

でも、自分の考えを言葉にするのって、何も読書ノートを書くときに限った話ではなく、私たちが社会生活を送る上で必要不可欠なことですよね。

特に社会人の方はプレゼンや会議などで自分の意見を求められる場も多いかと思いますし、そんなとき読書ノートでのアウトプットの経験は必ず生きてくるでしょう。

読書ノートを作るメリットとデメリット

読書ノートと言っても、これを作ることに何の意味があるのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、メリットとデメリットという視点から読書ノートを作る意味について考えてみましょう。

読書ノートのメリット

まずは、読書ノートのメリットから。

自分の考えをもつことができる

先ほども少し書いたことですが、読書ノートを通してアウトプットすることで頭の中が整理され、自分なりの考えを明確にしていくことができます。

人にオススメしたい本があった場合にも、きちんと自分の言葉でその本の素晴らしさをアピールすることができるので、読んでもらえる可能性も高まるのではないでしょうか。

また、本のあらすじをまとめることで要約力も自然と身についていくので、要点だけをまとめて話したいときなどに大変役に立ちます。

「自分の頭で考える」、「要約力が身につく」――これらは社会生活を送る上でも欠かせないことですし、読書ノートを作る最大のメリットと言えるのではないでしょうか。

すぐに読み返すことができる

本一冊読み返すのには時間もかかるし、分厚い本だと持ち運ぶのも大変ですよね。

その点、読書ノートを作成しておけば、自分が心に残った言葉や自分の考えなどが整理されているので、いつでもどこでもその本についてサッと学び直すことができます。

思わず人に教えたくなるような名言があるのに、いざとなると出てこない・・・そんなとき、読書ノートが役立ちます。

ノートなのでカバンに入れておいてもかさばらないですし、常に持ち歩いておけばパッと読み返すことができるので便利ですよ(^^)

自分だけの宝物になる

読書ノートを作成するということは手書きの作業ですから、やはりそれなりに手間もかかります。

だからこそ、自分の手で作成した読書ノートには愛着も湧きますし、自分だけの宝物として手元にずっと残しておきたくなりますよね。

読了本を記録するだけではなく、自分がどんなジャンルの本が好きなのか、読書から何を得たのかなど、「自分」という人間を知る上でも、これ以上ない財産になるのです。

その意味で、読書ノートを作ることは「自分」の成長の過程を記録することでもあると言えるでしょう。

読書ノートのデメリット

では、反対に読書ノートのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

作るのに時間がかかる

読書ノートと聞くと、やはり作るのに時間がかかるのが一番のデメリットと言えそうです。

特に現代は職場においても私生活においても常に時間との勝負にさらされている世の中ですから、読書すらもなかなかできないという方も多いですよね。

そんな中で読書ノートなんていちいち書いていられない!というのがホンネではないでしょうか(^^;

ただ、読書ノートと言っても丁寧に時間をかける必要はないですし、汚くったって別に自分以外の誰かに見せるためのものでもないので、あまり形式にこだわる必要はないかと思います。

走り書き程度でもかまわないので読んだらまずは手書きで記録するクセをつける、その一歩から始めてみることが大切なのではないでしょうか。

なかなか長続きしない

読書ノートを作ってみたはいいものの、なかなか長続きしないのも、デメリットと言えるでしょう。

最初はきちんと書いていたのに、だんだん面倒になってきて気付けばまったく記録しなくなっていた・・・そんな方も多いかと思います。

読書ノートが面倒に感じてしまう理由としては手間がかかることもありますが、「何を書いたらいいのかわからない」という不安な気持ちのままで続けてしまうところにもあるのではないでしょうか。

何事に対してもそうですが、「本当にこれでいいのかな?」という不安な気持ちを抱いたままだとなかなか物事ってうまくいかないですし、やり続ける意味も見出せなくなってしまいますよね(^^;

「読書ノートに書くこと」の見出しでもお伝えしたように、一口に読書ノートといってもその形式は実に様々で、人によって本当に中身がまったく違います。

文字だけを羅列したものもあれば、マーカーやイラストで色鮮やかなものもありますし、本の表紙をプリントアウトして貼り付けている方もいらっしゃいます。

私がこの記事で述べてきた通りの読書ノートにする必要もないし、色鮮やかにしたり凝ったものを作る必要もありません。

ほんと、正解がないんです。

どんな読書ノートにするか、最初は模索しながらになるでしょう。

しかし、それも読書ノートの楽しみの一つ・・・ぜひ自分だけのオリジナルの読書ノートを作ってみてくださいね。

まとめ

本日は読書ノートについて、そこに書くことやメリット・デメリットについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

読書ノートと聞くと時間もかかりそうだし面倒だというイメージを抱いている方もいらっしゃるかと思いますが、読書でインプットした情報をアウトプットすることは非常に重要です。

読書ノートを作成することで頭の中がだんだん整理され、自分なりに考える力が身についていくからです。

自分の考えを整理して相手にわかりやすく伝えること――それは私たちが社会生活を送る上でも必要不可欠なことですよね。

もちろん、読書ノートを作ったからといっていきなりできるようにはなりません。

しかし、読書ノートの作成を地道に積み重ねていくことで本から得たことを自分の知識として確実に定着させていくことができますし、それに伴って考える力も身についていきます。

何より、オリジナルの読書ノートは「自分」を見つめ直すきっかけにもなりますし、生涯の財産として手元にずっと残しておけるのです。

最初は、少しずつでもかまいません。

本を読み進めていく中で心に残った文章やセリフに出会ったなら、何か目印をつけてみましょう。

読了したら、読書ノートを作ってみましょう。

綺麗に丁寧に書く必要もないし、形式にとらわれる必要もありません。

どんなふうに書いてもかまわないのです。

これを機に、あなただけの読書ノートを作ってみませんか(^^)

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以上、読書ミュージアム館長の秋月春花がお送りしました♪

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