読書ミュージアム館長の秋月春花です♪
ITの発達に伴い、私たちの生活は格段に便利になってきました。
それは読書の世界にも言えることで、「電子書籍」というものが現れたことによって、読書する環境がより身近に感じられるようになりました。
しかし、いくら電子書籍が発達したといっても、世の中にはまだまだ紙の本が数多く存在していますし、紙派の人も大勢いらっしゃいます。
そこで今日は、
・電子書籍と紙の本のメリット・デメリット
この2点について書いていきます。
そもそも電子書籍とは?
まずそもそもの疑問として、電子書籍とは一体どういうものなのでしょうか。
現代では、特に若い世代においてスマートフォンやタブレットなどの電子機器端末(以下、端末と記載)を持つことが当たり前になっています。
これらの端末は、あらゆる資料やゲームを電子データ化することで簡単に持ち運びができるところに大きな特徴があります。
電子書籍についても原理は同じで、漫画や小説など通常「紙」でつくられている書籍を電子データ化し、端末のディスプレイ上に表示することで読めるようにしたもののことを言います。
最近だと電子書籍に関するTVコマーシャルも見かけるようになりました。
このことからも、電子書籍がいかに身近な存在になってきているかを目の当たりにすることができます。
電子書籍と紙の本、どっちが良いのか
電子書籍が身近なものになってきていると先ほど書きましたが、では実際のところ、電子書籍と従来の紙の本とでは、どちらが良いのでしょうか。
ここからは、それぞれのメリット・デメリットという視点から考えてみます。
電子書籍のメリットとデメリット
まずは電子書籍のメリットとデメリットについて、私なりの考えを書きます。
いつでもどこでも気軽に読める
電子書籍のメリットとして一番に挙げられるのは、わざわざ本を別で持ち歩く必要がないため、端末一つあればいつでもどこでも気軽に読める、ということに尽きるでしょう。
端末でやることと言えばSNSなどの通信機能やアプリでのゲームなどに目が行きがちですが、ちょっとしたスキマ時間を有効活用するには電子書籍がピッタリです。
また、仕事や私生活が忙しくてなかなかまとまった時間が取りにくいという場合でも、電子書籍ならばボタン一つですぐに中断・再開ができるので、自分のペースで読書を続けやすいとも言えるでしょう。
しかし、片手でも簡単に操作できるが故に、ボタンをウッカリ押し間違えてしまうという可能性もゼロではありません。
また、端末の電源が切れてしまったら当然その中にある情報も見ることはできないので、その意味ではデメリットでもあると言えます。
購入時間や保管場所を考えなくても良い
紙の本を購入しようと思うと、書店に行く時間や購入した本を保管しておくスペースがどうしても必要になります。
本が増え続けると保管スペースにも限度が出てきますし、そうなるとせっかく購入した本を売却せざるを得ないことにもなります(泣)
その点、電子書籍の場合は購入時間や保管場所を考えなくても良いので、何かと忙しい現代人にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
電子書籍は24時間365日、電子書籍ストアで購入することができます。
購入した電子書籍は使用している端末の中にデータとして保存されるため、自宅内に本の保管スペースをつくる必要もまったくありません。
デメリットとしては、購入したけど不要になった電子書籍がある場合に、古本としての売却ができないことが挙げられます。
私の調べた限り、たった一つだけ「DiSELBOOKS」という電子書籍サービスでは古本としての売却ができるようですが、メジャーどころではまだ実現していないようです。
※電子書籍の中古販売については、ここで詳しく書くと今回の記事テーマからは逸れてしまうのと、私自身まだまだ勉強不足なことも多いため、また改めて記事にする機会が持てればなぁと思っています。
文字サイズを変更できる
自分が読みやすい大きさに文字サイズを変更できることも、電子書籍のメリットと言えるでしょう。
画数の多い漢字や普段あまり見かけない漢字など、どんなふうに成り立っているのか一見わかりづらいものでも(たとえば「鬱」とか「鶯」とか「邊」とか)、その場で拡大すれば一つ一つ確認することができるのでとても便利です。
また、不明な単語などが出てきたらすぐに調べることもできるので、まさにIT時代ならではの読書スタイルと言ってもいいかもしれません。
しかし、端末のディスプレイに表示されている文字を追うことになるので、非常に目が疲れやすいことがデメリットと言えます。
暗闇の中でも読めるのが電子書籍の魅力ではありますが、暗闇での端末の使用は目にとっては決して好ましいことでは無いということも覚えておきましょう。
紙の本のメリットとデメリット
次に、紙の本のメリットとデメリットについて書いてみます。
本の手触りや匂いを直に感じることができる
こう書くと「この人ヘンタイなのでは?」と思われそうですが(笑)、恐らく本が好きな方にならわかっていただけるのではないかと(^^;
新本、古本、雑誌、古書・・・ありとあらゆる本の手触りや匂いを直に感じることができるのは、紙の本ならではのメリットと言えるでしょう。
私が書店で本を購入した場合、帰宅してまず最初にやることは、本の匂いを嗅ぐことです(笑)
パラパラとページをめくりつつ匂いを嗅ぎながら、「あぁやっぱり本は良いなぁ」としみじみするのが至福のひとときです(^^)
やっぱりヘンタイですね(^^;
デメリットとしては、衛生面が気になることでしょうか。
古本や古書は一度は人の手を経たものですし、新本についても店頭での試し読みで誰かがすでに触れている可能性もあるので、潔癖な方にとっては少々辛いところかもしれません。
いつまでも手元に置いておける
美しい装丁の本や自分好みの本に出会った場合、ずっと眺めていたいと感じたことはありませんか。
いつまでも手元に置いておけるという意味では電子書籍も同じなのですが、紙の本であれば直接自分の手に取って愛でたり(笑)、いつでも自分の目に見えるところに飾っておけるというメリットがあります。
芸術的な装丁が施された本は目にするだけでも気分が上がりますし、自然と飾りたくなるものですよね。
デメリットを挙げるとするならば、衛生面に気をつけなければならないこと、増えすぎると保管スペースが無くなってしまうことなどですかね。
記憶として残りやすい
学校に通っていた頃、「電子辞書はダメ、紙の辞書を引きなさい」と言われたことのある方は少なくないのではないでしょうか。
私の頃もまさにそうで、電子辞書はダメとまではいかなくても、少なくとも学校での使用は禁止されていました。
電子辞書のほうが圧倒的に早く引けて時間も短縮できるのに・・・と子どもながらに思ったものですが、いま思い返すと、電子辞書で引いた単語よりも、紙の辞書を引きながら調べた単語の方が確かに記憶としてきちんと定着しているんですよね。
読書も同じで、電子書籍で読んだものよりも、紙で読んだものの方が心に残っている場合が多いという研究結果も実際に出ているようです。
考えられる理由としては、電子書籍では本の「厚み」を感じることができないため、実際のところその本がどれくらいのボリュームなのか、今どのあたりを読んでいるのかが体感としてわかりづらい、ということが挙げられるでしょう。
紙の本の場合は「厚み」が一目瞭然であり、加えて自分の手でページをめくりながら読み進めることができるために、どのページにどんなことが書いてあったかが記憶に残りやすいということなのではないかと思います。
まとめ
以上、電子書籍と紙の本のメリット・デメリットについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
電子書籍、紙の本それぞれに魅力はありますし、人それぞれ好みも大きく違いますので、どちらが良いか悪いかを一概に決めることは非常に難しいです。
外出先でなら電子書籍、自宅で時間がとれそうな時は紙の本というように、TPOに応じて使い分けるのもアリかもしれません。
私自身については、薄々お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ダンゼン紙派です(笑)
やはり自分で直接手に取ってその本の手触りや匂いを感じられるところ、自分の手でページを繰って読み進めていけるところが、紙の本の最大の魅力だと私は思っています。
とはいえ電子書籍自体に決して反対なわけではありません。
これからの時代ますます私たちの生活とITは切り離せなくなっていくことでしょうし、電子書籍による読書が主流になる未来もそう遠くないのかもしれないと考えたら、電子書籍での読書にも慣れた方がいいのかなとは思い始めています。
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以上、読書ミュージアム館長の秋月春花がお送りしました♪
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