読書ミュージアム館長の秋月春花です♪
本日は、登場人物の一人であるネビルの活躍が光る小説『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』についてレビューしていきます。
J・K・ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(静山社)
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』がどういった作品なのか、実際に読んだ感想など、ありのままに綴っていきますね♪
販売業者 | アマゾンジャパン合同会社 |
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運営責任者 | ジャスパー・チャン |
所在地 | 〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-8-1 |
電話番号 | 0120-899-543 |
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の値段と構成および概要
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は静山社から日本語訳が出ています(訳・松岡 佑子)
ハードカバー版の他、お手頃な文庫版も出ており、それぞれの値段は下記の通り(すべて税込)
文庫版:J・K・ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団5-Ⅰ』(静山社)748円
文庫版:J・K・ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団5-Ⅱ』(静山社)792円
文庫版:J・K・ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団5-Ⅲ』(静山社)792円
文庫版:J・K・ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団5-Ⅳ』(静山社)792円
物語の構成については、下記のように分けられています(文庫版を参考)
5-Ⅰの構成はこちら。
第2章 ふくろうのつぶて
第3章 先発護衛隊
第4章 グリモールド・プレイス十二番地
第5章 不死鳥の騎士団
第6章 高貴なる由緒正しきブラック家
第7章 魔法省
第8章 尋問
第9章 ウィーズリーおばさんの嘆き
第10章 ルーナ・ラブグッド
5-Ⅱの構成はこちら。
第12章 アンブリッジ先生
第13章 アンブリッジのあくどい罰則
第14章 パーシーとパッドフット
第15章 ホグワーツ高等尋問官
第16章 ホッグズ・ヘッドで
第17章 教育令第二十四号
第18章 ダンブルドア軍団
第19章 ライオンと蛇
ハリー・ポッターはなぜ世界各国でベストセラーになったか 松浦晃一郎
5-Ⅲの構成はこちら。
第21章 蛇の目
第22章 聖マンゴ魔法疾患傷害病院
第23章 隔離病棟のクリスマス
第24章 閉心術
第25章 追い詰められたコガネムシ
第26章 過去と未来
第27章 ケンタウルスと密告者
第28章 スネイプの最悪の記憶
5-Ⅳの構成はこちら。
第30章 グロウプ
第31章 ふ・く・ろ・う
第32章 炎の中から
第33章 闘争と逃走
第34章 神秘部
第35章 ベールの彼方に
第36章 「あの人」が恐れた唯一の人物
第37章 失われた予言
第38章 二度目の戦いへ
ハリー・ポッター――過去への予言 イッセー尾形
相当な長編に仕上がっていることが予想されますね。
概要を簡単に述べると、ホグワーツ魔法魔術学校5年生となったハリーと魔法省との対立が激化し、その中でついに迎える死喰い人との激闘を描いた物語といったところでしょうか。
本作は『ハリー・ポッター』シリーズの第五作目に当たる作品です。
全巻セットも販売されていまして、その値段はハードカバー版で税込23,210円、文庫版は税込14,234円!
一冊ずつなんて面倒で買っていられない!という方は、ぜひ全巻セットを買っちゃいましょう♪♪
値段もかなりお得ですよ♪♪
『ハリー・ポッター』シリーズ全巻セット(ハードカバー版)の購入はこちら。
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『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の内容
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の内容について簡単に書きますね。
ホグワーツ魔法魔術学校5年生となったハリーと魔法省との対立が激化し、その中でついに迎える死喰い人との激闘を描いています。
前作までの内容をご覧になりたい方は、下記からチェック♪
登場人物
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の登場人物は、お馴染みの3人――ハリー、ロン、ハーマイオニーを主軸として物語が進んでいきます。
本作では思春期を迎えたハリーの内面がこれまでよりも多く描かれており、ロンやハーマイオニーともケンカを繰り返していくことになります。
生徒として主に登場するのは、下記の2人でしょうか。
・ルーナ・ラブグッド:ハリーの一つ下の学年で、レイブンクローの女子生徒。
ネビル・ロングボトムは冒頭にも書いた通り、本作での活躍が光る人物です。
実は彼、第一作からずっと登場しているものの、どちらかというと目立たないポジションにいました。
そんなネビルの抱えてきた秘密が本作でついに明らかになるとともに、人間としてもグッと成長していきます。
また、本作から登場するルーナ・ラブグッドはちょっと不思議な少女という位置づけではあるものの、やがてハリーたちにとって心強い仲間となっていきます。
ホグワーツ魔法魔術学校の教師陣も引き続き健在!
・ミネルバ・マクゴナガル:ホグワーツ魔法魔術学校の副校長。
・ルビウス・ハグリッド:ホグワーツ魔法魔術学校の森番を務める大男。
・セブルス・スネイプ:「魔法薬学」の先生で、スリザリン寮監。
・ドローレス・アンブリッジ:「闇の魔術に対する防衛術」の先生。
本作で教師として赴任することになるドローレス・アンブリッジの本来の職業は魔法省の役人で、ホグワーツの生徒たちを権力で抑えつけようとします。
彼女の言動は読んでいて本当に腹が立ってくるほどひどいもので・・・最後に彼女の身に起こったことは、これまでの報いとも言えるでしょう。
何が起こったのかは、本作を読んでからのお楽しみ(^^)
もちろん、生徒も教師もまだまだ登場しますよ!
本作では脇役たちの成長が随所に見られ、ハリーたちも青春にもがきながらも少しずつ大人の階段を上っていることを実感できます。
また、前作以上に大人たちも存在感を増し、いよいよ死喰い人たちとの全面戦争も始まりました。
ますます目が離せなくなりそうですね(^^)
あらすじ
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のあらすじについて簡潔に書いてみますね。
ホグワーツ魔法魔術学校の5年生になったハリー・ポッター。
魔法省の役人であるドローレス・アンブリッジがホグワーツに赴任したことにより、ハリーをはじめとするグリフィンドール生への嫌がらせが激化します。
その中でハリーは学生だけの自治組織「ダンブルドア軍団」のリーダーおよび教師として、密かに学生たちに「闇の魔術に対する防衛術」を教えていました。
やがて迎える死喰い人たちとの激闘――それは、ハリーとヴォルデモートとの宿命のカギを握る「予言」を巡るものでした。
そしてハリーの目の前で起こる悲劇――。
果たしてハリーは、この窮地を無事に乗り越えることができるのでしょうか。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を読んだ感想
ここからは『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を読んだ感想について書きますね。
私が思う本作の見どころは二つあります。
まず一つ目は、登場人物それぞれの人間的成長ですね。
ハリーに関しては思春期ならではの悩みや葛藤、自分を認めてくれない周囲への苛立ちなど、心の内面に関する描写が多くありました。
子どもから大人へと成長していく過程は誰もが経験することですし、ハリーの気持ちも理解できなくはないけど、同じようなシーンが多くてちょっとくどかったかなというのが私の素直な感想です(^^;
ハリーの場合はそこに加えて、自分はロンやハーマイオニーよりもできる人間なのに、という傲慢さが目立ったかなという印象も受けました。
以上のことからハリー自身はなんだかんだ言ってもまだまだ子どもなんだなぁと感じる反面、ハーマイオニーやジニーは逆にものすごく大人びて見えました。
特にハーマイオニーはダンブルドア軍団の結成を提案するなど、聡明さを伺わせる場面もたくさん出てくるので、本当にすごい子だなぁと感心するばかりですね。
私が本作で一番嬉しかったのは、なんと言ってもネビルの成長です。
彼は第一作目からずっと登場しているのですが、当初はドジばかりして成績も振るわず、マルフォイからもからかわれているような地味な存在でした。
そんなネビルが、ダンブルドア軍団での活動を通して人としても魔法使いとしても大きく成長を遂げていく姿は、本当に感動的です。
本作以降も、ネビルは物語の中核を担う人物として活躍することになります。
いやぁネビル・・・成長したなぁ(泣)
もう一つの見どころは、ドローレス・アンブリッジの存在です。
これがめっっっっちゃくちゃ腹の立つ人物なんですよ!
性格悪すぎ(^^;
ハリーやグリフィンドール生に対する嫌がらせの数々はもう本当に読んでいて不快な気分になります・・・。
彼女によってホグワーツが支配されようとする中でも「スカッ」とする場面はあって、特に本作における彼女の末路は見ものです。
もう本っっっ当に、スッキリしました!!!
・・・と、こんなふうに書いている私も相当性格悪いですね(笑)
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の評価
Amazonのサイトに『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』に関する評価が載っていましたので、良い評価と悪い評価について私なりにまとめてみました。
詳しい評価内容については、Amazonのサイトをご参照ください♪
良い評価
まずは良い評価から。
・シリーズの中でも一番泣いて、一番心に響いた作品。
・一気に読ませるだけの勢いは変わらずで、見事!としか言いようがない。
・メインキャラ以外の人物の意外な過去などもわかり、楽しみがたくさんある。
・ストーリー、人物描写、魔法の種類、アイディア――作者のウデに脱帽。
悪い評価
では次に、悪い評価について見てみましょう。
・ハリーの思春期の描写がしつこくて、少しげんなりした。
・ダラダラしていて、緊迫した場面なのに展開が遅いように感じる。
・ストーリー自体は良いと思うけれど、作家の力量の限界を感じてしまった。
・読んでいてストレスが溜まる一方だった。
まとめ
ネビルの活躍が目覚ましい小説『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
本作は『ハリー・ポッター』シリーズの第五作目にあたります。
第五作目ともなると多かれ少なかれ飽きられてくるものだと思いますが、それを見事に裏切って小説も映画も大ヒットしました。
本作では思春期を迎えたハリーの悩みや葛藤が細かく描かれていることもあり、その部分に関する評価が目立ちます。
「よく書けている」という意見もあれば「しつこい」という意見もあり、同じ作品でも本当に人によって感じ方は様々なんだなぁということを実感しています。
本作でのハリーの姿がストレスになったという方もいらっしゃるみたいですね(^^;
私自身、今回のハリーの心理描写はちょっとくどいかなと感じはしたものの、子どもから大人へと成長していく過程は誰もが経ていくものですし、温かい目で見守ってあげようと思いました(笑)
ハリーが悶々とする一方、本作で目覚ましい活躍を見せるのがハリーの学友であるネビル・ロングボトムです。
人間として、また魔法使いとしても立派に成長しつつあるネビルからは、第一作目で描かれていたようなオドオドした姿は想像もできません。
その意味で、本作はネビルの成長の物語であると言っても過言ではないでしょう。
他、評価の中で私が特に気になったのは、「人が死ぬので子どもに読ませたくない」というものです。
前作のまとめでも書いた通り、子どもたちに「死」について考える機会を持ってもらうためにも、児童文学において「死」を扱うことが悪いことだとは私は思っていません。
誤解のないように言っておくと、私は何も暴力や戦争を容認しているわけではありません。
むしろそんなものには断固反対ですし、人が死ぬ場面を読むのは私だって辛いです。
どんな作品であったとしても。
でも、人間である以上「死」は宿命づけられたものであり、これを避けて通ることは絶対にできません。
ちょうどハリーとヴォルデモートとの決闘が宿命づけられているように。
SNSなどの発達した昨今、以前と比べると「死」が軽んじられているように思うのは私だけではないはずです。
「死ね」という言葉がいとも簡単に飛び交い、人を苦しめ、傷つけ、人生を狂わせていく――。
たった一人の人間の命がどれほど重く、深いものであるか。
こんな世の中だからこそ、本作を通して「限りあるいのちの尊さ、大切さ」を学び、どんな暴力も戦争も許さない世界を築いていくきっかけになればいいと、心から願っています。
完結に向け、いよいよヴォルデモートとの全面対決への火蓋が切って落とされた『ハリー・ポッター』シリーズ第五作、興味のある方はぜひ手にとってみてくださいね(^^)
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以上、読書ミュージアム館長の秋月春花がお送りしました♪
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