「桃園の誓い」より始まる英雄伝――吉川英治の小説『三国志』を読む

日本文学

読書ミュージアム館長の秋月春花です♪

本日は、「桃園の誓い」で知られる吉川英治の小説『三国志』についてレビューしていきます。

『三国志』がどういった作品なのか、実際に読んだ感想など、ありのままに綴っていきますね♪

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吉川英治の小説『三国志』の値段と構成および概要

一口に三国志と言っても、実は二つのものが存在しています。

正史と呼ばれる『三国志』、もう一つは、中国四大奇書の一つに数えられる『三国志演義』です。

日本国内においては、正史をもとにして書かれた北方謙三の小説『三国志』と、『三国志演義』をもとにして書かれた吉川英治の小説『三国志』とが有名であり、どちらも日本人向けにアレンジされています。

※『三国志』と『三国志演義』の違いや中国四大奇書の詳細については、それだけで一つの記事ができるほど奥深い話になってしまうので、申し訳ないですが今回は割愛させていただきますね(>_<)

北方謙三、吉川英治、どちらの『三国志』も名作であることは違いないですが、今回は日本の三国志関連作品に多大な影響を与えた吉川英治の手による『三国志』について書いていきます。

  
  
 

値段はすべて税込で下記の通り。

物語の構成については、下記のように分けられています。

桃園の巻
群星の巻
草莽の巻
臣道の巻
孔明の巻
赤壁の巻
望蜀の巻
図南の巻
出師の巻
五丈原の巻

漢字ばかりが大量に並んでいて、一見しただけでなんだか気が遠くなってしまいそうですね・・・。

概要としては、蜀・魏・呉の三つの国が乱世を統一するために争いを繰り広げていく歴史小説です。

すべてまとめて一冊になった合本版も販売されていまして、そのお値段は税込6,270円!

一冊ずつ買うよりもダンゼンお得なので、この機会にぜひ合本版を購入しちゃいましょう♪♪

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『三国志』の作者・吉川英治について

『三国志』の作者は、1892年に現在の神奈川県に生まれた吉川英治です(敬称略)

本作の他、『宮本武蔵』、『新書太閤記』、『新・平家物語』や『新・水滸伝』などが有名です。

歴史に名を残す人物をもとにした小説が多く、1962年に亡くなるまで膨大な量の作品を残しました。

その人気はすさまじく、幅広い読者層に親しまれたことから、吉川英治は「国民文学作家」と呼ばれています。

本作は『三国志演義』を題材として書かれているものの内容は日本人好みにアレンジされており、その後の日本国内における「三国志モノ」のスタンダードな地位を確立するに至りました。

たとえば、横山光輝の漫画『三国志』は本作をベースとしています。

ゲームなどでも『三国志』を扱った作品は数多く出ていますし、日本人にとって『三国志』は馴染み深い文学作品と言えるのではないでしょうか。

吉川英治の小説『三国志』の内容

『三国志』の内容については、天下統一のために蜀・魏・呉の三つの国が繰り広げる戦いと人間模様を描いた壮大な歴史小説です。

原作における人物像やストーリーを吉川流に肉付けしており、一人ひとりの人物がより強烈な個性を持った「人間味のある人間」として描かれているのが大きな特徴です。

登場人物

 

ここで、『三国志』の登場人物について簡単に説明しておきましょう。

・劉備:心優しく、人徳にあふれた青年。民衆救済のために立ち上がる本作の主人公。
・曹操:劉備の宿敵。非情とも思える性格の裏に確固たる信念を秘めている。
・孫権:若くして呉の君主として立つ。

他にも、下記のような人物が出てきます。

・諸葛亮:蜀に仕える軍師で、卓越した頭脳を持つ天才。
・司馬懿:魏に仕える軍師で、諸葛亮と並び称される策略家。
・周瑜:非常に聡明な美男子で、呉の水軍の総指揮を執る。

本作はとにかくたくさんの登場人物が出てきます。

ややこしいのが「字(あざな)」と呼ばれる別名が存在すること。

劉備は玄徳、曹操には孟徳という字が付いています。

ちなみに、諸葛亮の字は孔明、司馬懿の字は仲達となっており、こちらの呼び名のほうがしっくり来るという方もいらっしゃるかもですね。

似たような名前の人物も非常に多く、物語を読み進める上で人物の混乱は避けられないかもしれません(^^;

あらすじ

『三国志』のあらすじについてネタバレなしで簡潔に書いてみますね。

舞台は、中国・後漢の時代。

腐敗しきった政治によって民衆の暮らしは困窮のどん底にありました。

楼桑村に住む青年・劉備は、関羽、張飛と義兄弟の契りを交わし、苦しみにあえぐ民衆を救うために立ち上がります。

しかし、その前途には激しい運命が待ち受けていました。

蜀の劉備、魏の曹操、呉の孫権――三者三様の想いが入り乱れる中、世はますます混乱の様相を深めていきます。

果たして、天下を手にするのは誰なのでしょうか――。

吉川英治の小説『三国志』を読んだ感想

ここからは吉川英治の小説『三国志』を読んだ感想について書きますね。

まず一言、とても面白かったです!

あまりにも有名なシーン、劉備、関羽、張飛が「桃園の誓い」で義兄弟の契りを交わすところでは胸が熱くなりましたし、戦いのシーンが来るたびにハラハラドキドキしながら読み進めました。

また、一人ひとりの登場人物が実に個性豊かで、「この人は嫌い!」と感じるような人物がほとんどいなかったのも、私にとってはなかなかに珍しいことです。

私自身は趙雲や諸葛亮のカッコ良さにシビれましたが、私の友人・知人の間では曹操ファンがやたらと多かったですね(笑)

確かに曹操もカッコイイですからね!

原作の『三国志演義』では曹操は悪役キャラとして書かれているようですが、本作では吉川英治の手によって曹操が人間的魅力を肉付けされて書かれていることもあり、残忍さとは裏腹に詩文を愛でる心も併せ持つ、登場人物の中ではある意味「もっとも人間らしい人間」であると思います。

そんな曹操に魅力を感じる人が多いのも当然なのかもしれません。

物語の長さとしては、私が今まで読んだ中でも最長の部類に入るのではないでしょうか。

私自身の読書スピードは速いほうだと思っていますが、それでも全8巻読了するのに約1ヶ月かかりましたから。

そして一番苦戦したのは、やはり登場人物の多さです(^^;

誰もが知っているような有名な人物はともかく他はもう誰が誰なのか混乱するばかりで、正直なところ最後のほうは割とグダグダになりながら読んだ記憶があります。

物語の長さ、登場人物の多さで苦戦することは必至ですが、それでも読む価値のある作品であることは間違いありません。

吉川英治の小説『三国志』の評価

本作の販売サイトに『三国志』に関する評価が載っていましたので、良い評価と悪い評価について私なりにまとめてみました。

詳しい評価内容については、こちらの販売サイトをご参照ください♪

良い評価

まずは良い評価から。

・登場人物がみんな魅力的で、三国志の入門書としてピッタリだと思う。
・難解な言葉がたくさん使われているのに不思議とすらすら読める。
・異国の歴史ということで忌避していたが、いざ読んでみたら非常に面白かった。
・読者を魅了する物語の世界観がすごい。ページを繰る手が止まらない。
・次から次へと様々な策略が出てくることに圧倒された。
・関羽のように生きられたらかっこいいなぁと思う。

悪い評価

では次に、悪い評価について見てみましょう。

・人名や地名がすぐ混乱するので、一覧表や地図があると良かった。
・登場人物が多すぎるのと、物語の展開も早すぎる。
・魅力的な人物が老い衰えていってしまうことに寂しさを感じる。
・赤壁の戦いを読んだらもう三国志はおなかいっぱいという気分になる。
・劉備が慎重すぎてイライラした。
・登場人物がなかなか揃わないし、同じような戦いの場面が多くて飽きてしまう。

まとめ

本日は、「桃園の誓い」で知られる吉川英治の小説『三国志』について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。

口コミを眺めていると、「面白かった」という感想が群を抜いて多かったです!

吉川英治の『三国志』は初版が1940年なので遡ること約80年前ということになりますが、古さを感じさせない文体や作風が人気なのでしょう。

また、魅力的な登場人物が多いのも、根強い人気の理由と言えそうですね。

劉備、曹操、孫権といった覇権争いの主役となる人物はもちろん、関羽、張飛、諸葛亮、夏侯惇、呂布などなど、個性豊かな人物にそれぞれファンが付くのも頷けます。

中でも関羽は信義に厚い武人として描かれていますし、神格化されて各地の関帝廟に祀られているほどの人物ですから、その人間性がいかに優れていたかがわかります。

悪い口コミとしては、「長かった」、「登場人物が多すぎて混乱した」という言葉がやはり圧倒的に目立ちます。

これは私自身も感じていることで、登場人物の多さに頭が混乱したり、あまりのスケールの大きさに途中でつまずきそうになったこともしばしばありました(^^;

こういった小説に挑戦する際の今後の教訓として、自分なりに表をつくったりしながら進めるのが良いかもしれませんね。

『三国志』は、「三顧の礼」や「泣いて馬謖を斬る」といった数々の故事成語も生み出しています。

また、『三国志』には有名なシーンが多く、タイトルにも書いた「桃園の誓い」をはじめ「官渡の戦い」、「赤壁の戦い」、「五丈原の戦い」など、本作を知らない人でも誰もが一度は耳にしたことがある名場面が多いです。

映画『レッドクリフ』は、まさに「赤壁の戦い」を描いたものですし、非常に話題になった映画なので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

昨今では『三国志』をモチーフにしたゲームもたくさん出ていますし、その意味でも『三国志』は日本人にとって最も馴染み深い海外舞台の作品であると言えそうですね。

私自身も家族がもともと『三国志』好きだったこともあり、父の蔵書に本作があったこと、また『三国志』のアニメをよく観ていたこともあって、自分でも作品を読んでみようと思ったのは自然な流れだったと言えるでしょう。

ちなみに、母は関羽と諸葛亮の大ファンです(笑)

あと、私の学生時代の友人・知人の中には『三国志』マニアがやたらと多かったです。

それこそ『三国志』について語り出したら止まらない人ばかりで、みんなあまりにもアツく、しかもマニアックに語るもんだから、さすがに私も途中でついていけなくなりました(笑)

本作には、それほど熱く語ることのできる魅力があるということなんでしょうね。

天下統一をめぐる英傑たちの物語――興味のある方は、ぜひ一度手にとってみてください(^^)

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以上、読書ミュージアム館長の秋月春花がお送りしました♪

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